記事一覧

サヨナ○○○カ

成り行き上、見たくもない映画を見る羽目に。ガラッガラの館内、座るなりからポップコーンに勤しむオヤジの隣で、上映前から既に食音ノイジー。
映画もくだらない内容で、誰もがイメージできるタイっぽい雰囲気をさらにチープにした映像、猿でもわかる無意味な構成、原作とかけ離れ空回りした展開、まったくの犬死の映画でした。噴飯ものの茶番劇、これが復帰作では中山美穂、非常に残念。

天使の梯子

あまり読まない恋愛小説でした。作家が女性の場合、変に偏った世界観を強要されがちで(こうゆう自分も偏屈ですが)しかし本書は男目線で心の奥底に蔓延る自責の念の心理描写、今に至る確りとした背景設定による構成内容で、違和感もなく読みやすい。さほど大きな起伏はなく、淡々とした日常を描くでなく、恋愛を第1人称で描き切り、それでいて気持ちよく共鳴できる、村上由佳さん、結構いける作家さんでした。

ホモ小説

ゲルマニウムの夜とする辺りは豪くシュールな内容を期待してましたが・・
毎度毎度の咥えるだの手コクだの男色の描写が数多く、辟易しながら読む進んでいく内、肉体が朽ちはて、記憶からも忘れ去られることでの完全なる死、恰も悼む人の真逆をいくような内容を並びたてるビックラこいたホモ小説。ところがWEB上では絶賛!芥川賞を獲ったり、映画化されたりとどうも歪曲して解釈され過ぎているようにも思え、また捏ね繰りまわした表現と、読めない漢字の羅列にも閉口気味。真直ぐで真白な自分にはどう理解していいのか?いま一つ腑に落ちない小説でしたばい。

サンドペーパーララバイ

そこらのハードボイルドとは明らかに一線を画すパンキーでアナーキーなササクレだった内容です。所謂ハードコア、一貫して暴力とドラッグとセックスと殺人、これらが全編書き殴られ、並々ならぬザラツイタ後味を味わうことに。平々凡々な日常に一石を投じたような作品でしたね。

コンピューターが人間の脳を超える日

某無料購読誌にちょっと興味深く読んだ記事で、[2018年、コンピューターが人間の脳を超える日]そもそもコンピューターと人間の脳を比較した場合、その計算能力や記憶域は遥かに脳を凌ぐ能力を持つが、脳が携わる知性・経験・判断といった自己保全・生命維持のような情報処理は難しく、脳の機能をシュミレートするには1000億個の神経細胞と同様な演算設計が必要であるといったものでした。いやぁ業界的にはCORE2だのQUADだのと処理レベルは人間よりも数次元上と思ってましたが、こう書かれるとなるほどと思ってしまいます。
過去にIBMスーパーコンピューター[DEEP BLUE]がチェスの世界チャンピオンに勝ったことを挙げて、この時点でコンピューターが人間を超えた事実、これが実はあくまでコンピューターの記憶域・パターン処理といった知性とは異なる体力的領域で勝ちをもぎ取った真実、納得しました.
今後の所謂人工知能が知性以外の感情とか感性など、どこまで実現できるか楽しみですね。

地を這う虫とは

[地を這う虫]なんともホラーな表題でありながら実は秀逸な警察小説の短編でしたね。全5編何れも傑出したに読み応えのあるもので、主として元刑事という異質な伏線に組立てられた展開は、実は類みる現実的潮流に添って描かれたものであり、それでいて目論んだ結末を強要されない構成力に非凡性を感じました。横山秀夫を彷彿させる内容でした、高村薫。

年末

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[容疑者xの献身]超売れっ子作家を読むというのが何となく癪で、[夜明けの街で]以来、手にも取らずにいたのですが、再度映画をテレビで観て、つい読んでしまう事に。
実に面白い、全く泣ける小説でしたね、大筋は映画で頭にあり後追いする形でしたが、やはり文面と言葉で表現されると奥深い所を抉り取られるようで震えながら止めなく溢れてくるものがありました。本質は身を挺すことの美しさを上手に描いた東野圭吾でした。

同様に震えた日本海でした、30日の上越釣行は。臆病風以上の強風に煽られ、只ならぬ大波のウネリに恐々としつつ、無事7時に出船した18名、延々14時までシャクらされる事になろうとは努々思わず、何がいいって天気のみの状況は7時間の悪夢に魘されたようでした。
しゃくれどしゃくれど、何も釣れず、あたりもなく、目線よりも高い波が船を揺らすこと、数時間、耐え切れずに寝入ろうとしたその時[ヒット!]と、どこぞの誰かの雄叫びに思わずロッドの握ってしまう小市民ぶりを発揮し、その釣れたフクラギを見て、さらに気が滅入り寝入ること小一時間、起きがけの、それでも船中大揺れの中、帰港しようとしない船長を余所に、苦行僧然とシャクリを繰り返す18名、ただシャクルだけ。
[これで最後の流しになります]、14時過ぎの船長のお言葉に自然と笑みがこぼれた年の瀬の釣行でした。

明日からは

読了までダラぁっと時間が懸ってしまうと今一つ理解できない[ウルトラ・ダラー]でした。やがり一気に読み終えんと。北朝鮮・偽札・核問題など齧っておきたい内容だったのですが残念。明日からの正月休みは一気読みで。

天使と悪魔

[天使と悪魔]、面白い映画でしたね。前作同様、妙な謎解きを軸に、超弩級の爆発物がバチカンの存続を脅かし、それでも威信を保とうとする人間模様が絶妙な具合で構成され、さらに驚きの展開を遂げた納得の2時間でした。前作のダビンチ・コードは小説で読み込んでからの映画でしたので読み筋を追いながらの鑑賞は些か感動が薄かった感があったように思え、それほど期待はしてなかったのですが・・正月休みにお勧めです。

夢の終焉

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某無料購読誌に[一太郎・・ジャストシステム創業者の辞任]と謳った記事が。
20年も前にこの業界に入りたての頃、PC-9800と供に爆発的に普及した[一太郎]、知恵も知識も皆無で売り撒くっていたアホ営業マンの当時が懐かしく思い出されます。40万もしたパソコンが個人でも買う時代でしたし、またワープロソフトにも選択肢が多く、自分は[オーロラエース]という大塚商会のものを愛用してました。
しかしWINDOWSの台頭と供に確実にシェアを落とし続け、赤字経営の末、終には創業者が辞任という何とも物悲しい記事で。
当然の如く使うEXCEL,WORDですが、逆に寡占状態のためユーザーに選択肢がない、この状況もどうかなと。

写真は友人Y氏が夢見ていたころですね、マグロ漁船で。

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