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[海と毒薬]

米軍捕虜の生体実験・・圧し掛かるテーマに、大学時代の友人が731細菌部隊の事を熱っぽく語っていたのを思い出され、誘われるように手に取りました。事実として日本人の罪とその死生観・刷り込まれた残忍性を問い、戦中下という異常な環境での倫理観の欠如した残虐な特異性を結核患者の死、米軍捕虜の解剖死などを通し描かれていました。先の細菌実験や生体解剖など尽く命を冒涜した事実を遠藤周作は問い続けた作品でした。しかし遠藤周作を読んでいるとナントもインテリな感じがしますね。