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暗黒小説

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まさしく醜悪を描いた[溝鼠]。延々と下衆の醜態を暴力、金、SEXに交えて段組み440ページにウンザリです。しかし[背広の下の衝動]と同様な凄まじい世界観には感心しましたし、怒涛の如く読ませる力量には感服しました。それにしても下衆と変態しか登場しない展開に辟易しましたね。新堂冬樹、[ある愛の詩]や[忘れ雪]などヨスケな純愛小説を描いたりと、暗黒作家は恐いわ。それを読んだ自分も怖いわ。しかし羽生の終盤は怖いわ。