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天童荒太

相変わらずメッセージ色のつよい天童荒太先生で,精神を病む主人公の[人は生きていく中で、許されていい事は思っている以上に多い]・[深く傷ついたが故に人の痛みに寄り添う事が出来る]・・・・妙に染みいる深い表現やなぁと。精神的な病や身近な死を題材に心根の部分を書かせると上手な人とも思います。
[悼む人]とか[永遠の仔]と長編イメージがあり、今回の[あふれた愛]などと四十路が読むには小恥ずかしい表題でしたが意外とよかった短編集でしたね。