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火口のふたり

字面が知的で、抑揚の無い中に安堵感のある、何某か深みのある小説が多い白石一文は結構好きな作家で、何度も読んだ事があり、今回もスラスラ読み終えました。

従兄妹同士の交接と東日本大震災がらみのそれなりの18禁小説といったとこ。

[いまやりたいことをやっていると未来を失い、明日の為に今日を犠牲にしたとき立派な過去が生まれる]

立派な過去を残せてない自分、骨身にしみる一言でした。